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SAK

桜山の住宅

WHAT

住宅

WHERE

逗子市

WHEN

2012.04

種から育つ樹木のように、植物が根から枝の先の葉まで連続しているように、

建物も自らの意思を持ち、それぞれの部位が少しずつ素材や形を変えて、大地から空に向かい伸びているように出来ていると良いと思った。

外壁は、庇で保護した木毛セメント板を白く塗装して柔らかい印象とし、大きめに設けた開口にはレースカーテンを設けてぼんやりとした様を作る。

2階の床から400ミリ上がる庇は、2階の様子をニワに伝え、室内には反射光より柔らかい明るさと広がりを与える。

間仕切りは、厚さ、大きさ、留め釘、下地の見え方に種類を持たせた。

中央にある山中に転がるような形の階段は、トップライトからの光を反射してナカニワのようにぼんやりと光る。

雑木林の下につくられた巣のような場所で、6人の家族は集まったり離れたりしながら、思い思いに暮らす。

多様な物や納まりでつくられたこの家は、多少のルーズさを許容する大らかさをもち、のびのびとした生活を包んでくれるのではないかと期待している。

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