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WT

ハタラキハウス

WHAT

住宅

WHERE

つくば市

WHEN

2016.03

20年離れて暮らしていた親子が、誕生したこどもの成長を期に、茨城県つくば市という新たな地で共に住まうこととなった。
この住まいで一番に求められたことは、便利な動線である。母世帯は毎日掃除や洗濯をし、子世帯は共働き、これまで培ってきた毎日のルーティーンがある。

水回り作業の距離感、出勤の忙しい時間のスピード感、帰宅から就寝までの家事の効率、休日のまとまった買い物に適したストック動線と収納力、こどもの世帯間の行き来、共有するベランダへの出入り、2つの玄関へのアプローチなどが計画の要となる。その動線を優先し、必要な平面形に高さを与えたボリュームを集積すると、自然と敷地の奥に行くほど大きなボリュームを有するようになり、動線にそった蛇行平面と一つの大きな屋根の構成が生まれた。この段々の構成が回遊性の面白さや躍動感、建物の表情の多様性を生みだしている。
母世帯と子世帯は完全分離できる作りではあるが、中間に配された音楽室を介し空間が切れ目なくつながる。建具を全開すると、両世帯の端から端までが一体の空間となり、ひとつの長い道となる。

「ハタラキハウス」は住まいの動線が余すところなく働く家である。

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